学習のポイント



◆2023年5月20日――学習内容 NEW

宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像――1


今月から宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像を学習していきます。

 

(1)宗教の観点から見たスピリチュアリズムの定義

・霊界主導の人類史上、最大の宗教革命

・霊的真理による地球上、最大の宗教革命

 

スピリチュアリズムによる宗教革命とは

霊的真理の普及によって、地球上のすべての宗教霊界の宗教に置き換えようとする、宗教の大変革のこと

 

(2)地上の宗教の実態(宗教の問題点)……地上の宗教は、霊的に見るとすべて失格

①霊的無知から間違った教えを説いている

②本来の使命を果たしていない――宗教の使命は、人類の霊的成長を促すこと

③人類にとって有害な存在となっている――人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、霊的成長を妨げている

④組織エゴを増大させ、地上に戦争・紛争などのさまざまな悲劇をもたらいている

 

「宗教の教義(信条)による束縛は、地上界の悲劇の一つです。それは重い疫病よりも悪質で、肉体の病気の苦しみよりも、はるかに酷い苦痛をもたらします。なぜならそれは“魂の病”を生み出し、霊に目隠しをしてしまうからです。」

『シルバーバーチの教え・上』P124

 

地上の宗教は、人類にとって存在しない方が良いということです。宗教は、霊的無知から間違った教えを説き、組織をつくることによってエゴを増幅させ、悲劇と不幸を生み出す最大の原因となってきました。人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、霊的成長の道から遠ざけるという、大きな罪を犯してきました。地上の宗教はまさに“人類の敵”というべき存在になっています。

 

(3)霊界の宗教とは

①すべての霊が「唯一・共通の宗教」を信じている

②信仰対象は大霊である「神」と神が造った「摂理」――すべての霊が、神の摂理による支配を認識している

③摂理に一致した生き方が、そのまま信仰実践となっている――霊的成長に関わる「利他性の摂理」と「カルマの摂理」

④霊界の宗教には、地上のような宗教組織や宗教形式はない――あらゆる点で、地上の宗教とは正反対

 

「そのイエスを崇拝の対象とするのは間違いです。崇拝の念は大霊に捧げるべきであって大霊の使者に捧げるべきではありません。」

『シルバーバーチの教え・上』P.138

 

「私たちが忠誠を尽くすのは一つの教義ではなく、一冊の書物でもなく、一つの建造物でもなく、生命の大霊とその永遠なる摂理です。」

『シルバーバーチの教え・上』P.41

 

霊界には、一人ひとりが、自発的に神の摂理に沿った生活を心がけ、霊的成長を目指す、という形での宗教があるだけなのです。誰もが、神を信じ、摂理に適った利他的行為に励んでいます。霊界人はみな敬虔な信仰者なのです。

 

 

2021年、イエスの地上再臨が実現しました。イエスは、地上再臨に先立って、霊界下層に集まっていた無数の地縛霊を解放し、そこに霊的光が届くようにしました。「イエスの幽界降臨」をきっかけに宗教関係の地縛霊のグループが次々と崩壊し、“大宗教革命”が起きることになりました。現在、幽界では、地縛状態から解放されたかつての宗教指導者全員が“スピリチュアリスト”として歩み始めています。

 

私たちは、幸いにも地上で真理を手にすることができました。その責任を果たすことができるように、正しい信仰生活を心がけ、人々に霊的成長の道を示していきましょう。

 

こちらもあわせてご覧ください。イエスから地上の全宗教指導者に向けてのメッセージ

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 - YouTube

 


◆2023年5月20日――感想 NEW

  • 本日は、宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像を学びました。私が、シルバーバーチの霊訓に出会うまでの宗教観は、一般的な日本人の宗教観と同じですが、特に一神教にはとても批判的な考えを持っていました。日本精神のエッセンスである多神教こそ正しいと考えてきました。理由は、一神教は非寛容で独善的で地上世界に争いの種をまく元凶だと認識していたからです。しかし、スピリチュアリズムと出会い正しい神観、神とイエスや高級霊、天使たちの正しい関係を知ったことで、今は正しい知識で、神の概念をとらえることが出来るようになりました。読書会に参加するようになってから、日々、自分の内面(心の醜さ)との闘いを実感しています。霊的視野を持つ大変さを実感していますが、自分の弱さに負けないようにと奮い立たせている最中です。
  • 今日は、地上の宗教と霊界の宗教について学びました。地上の宗教のどこが間違っているのかを整理することができました。子どもの頃から慣れ親しんだ、キリスト教の教会や仏教的な行事は、宗教として間違っていました。霊界の宗教は神の摂理に適った利他愛を実践していくことであり、地上にいる間にそれを知識として得られたことは本当にありがたいことです。日々、利他愛を実践しようと心に決めてはいつの間にか自分の心に負けているという毎日ですが、実践に向けた努力をあきらめないように進んでいきたいと思います。

◆2023年4月15日――学習内容

インフォメーションNo.43

イエスの地上再臨と、スピリチュアリズム運動と『シルバーバーチの霊訓』

――1848年~2021年は、霊的新時代の準備期


今月は、インフォメーションNo.43を参考に、これまでの学習のポイントを押さえながら、イエスの地上再臨とスピリチュアリズム運動と『シルバーバーチの霊訓』の関係について学習しました。

 

イエスは他界してから1800年間、霊界において「地上再臨」を実現するための準備を進めてきました。そして1800年にわたる霊界サイドでの準備が整い1848年、地上で“スピリチュアリズム運動”が展開することになりました。スピリチュアリズム運動は、霊的真理を地上にもたらす手段となる「霊界通信」の確立を目指していました。霊界から地上に通信を送るためには、その前提として“霊界に霊がいる”という事実を示さなければなりません。初期のスピリチュアリズムでは、さまざまな心霊現象を演出し、当時の一流の科学者たちにそれを検証させ「霊魂説の正当性」を証明してきました。そして次の「霊界通信」の段階に進んでいくことができるようになりました。

 

「私たち霊団の仕事の一つは、地上へ霊的真理をもたらすことです。これは重大な使命です。霊界から見る地上は、無知の程度がひどすぎます。その無知が生み出す悪弊には、見るに耐えないものがあります。それが地上の悲劇に反映しておりますが、実はそれが、ひいては霊界の悲劇にも反映しているのです。(中略)

こうしたことがあまりに多すぎることから、霊的実在について、ある程度の知識を地上に普及させるべしとの決断が(イエスによって)下されたのです。そこで、私のような者が長年にわたって霊的生命についての真理を説く仕事に携わってきたわけです。

(中略)

私たちは、何千年にもわたって囚われの状態に置かれてきた地上人類に霊的解放をもたらすという目的をもって、一大軍団を組織しました。私たちがお伝えしようとしているのは、いたって単純な真理です。そのためにまず、証拠となるものを提示することから始めなければなりませんでした(※)。」

※心霊現象を演出して、死後の霊魂の存在を証明すること。

『The Seed of Truth』

 

2000年前イエスは、地球人類の救済を目的として地上に誕生しましたが、当時の人間の霊性レベルが低かったために、イエスの教えは受け入れられず、志し半ばでこの世を去ることになりました。2000年前と同じ失敗を繰り返さないために、地上再臨に先立って、地上世界に“イエスの思想・教え”を伝えておく必要がありました。「霊界通信」は、それを達成するために不可欠な手段だったのです。

「霊界通信」を通して、地上人がこれまで知ることのなかった霊的真理が次々ともたらされました。数ある「霊界通信」の中で最も優れたものが、『シルバーバーチの霊訓』です。

『シルバーバーチの霊訓』は、シルバーバーチという一人の高級霊が単独で送ってきた霊界通信ではありません。『シルバーバーチの霊訓』は、イエスが自分の教えを地上人に伝えるために、シルバーバーチをマウスピースとして地上に降ろしたものです。『シルバーバーチの霊訓』を“人類共通のバイブル”にするために、スピリチュアリズムの“スタンダード”として示されたものなのです。

 

「『シルバーバーチの霊訓』の土台となる教えは、私が神から承認を得て、今の地上人に届けるに相応しい内容ばかりである。『シルバーバーチの霊訓』には、神のシールが貼られている。この唯一“人類の霊性進化を促す最高の教え”を私は携え、皆の元に現れた。私はここに集う皆と共に、これからこの『シルバーバーチの霊訓』を日本のみならず世界に広めるために、神より再臨のお許しをいただいてこの場に臨んでいる。」

(イエスからの通信 2021.09.16)

 

1848年に地上で開始したスピリチュアリズム運動も1920年代から約60年間続いたシルバーバーチ霊からの通信も、イエスの「地上再臨」のための準備の一環として起こされました。イエスの「地球人類を救いたい」という強い決意のもとで2000年もの歳月を費やしてくださったのです。イエスの深い愛の思いに応えることができるよう、真理を手にした者としての役目を果たしていきましょう。

 


◆2023年4月15日――感想

  • 本日の読書会はインフォメーションNo.43を中心に学びました。極めて重大な真実、イエスの地上再臨におけるそれまでのスピリチュアリズム運動の経緯と、『シルバーバーチの霊訓』の重要性の再確認ができました。そして『シルバーバーチの霊訓』を通して神の摂理を知り、霊的成長の道を歩み、スピリチュアリストとしての正しい生き方を継続していくことの大切さについても実感できました。真理の正しい理解の上に正しい実践を積み上げていくこと、これは本当に地道な努力しかありません。難しくもありますが、そして戸惑うこと、迷うこともあると思いますが、そんなときは、このインフォメーションNo.43を再読したいと思います。
  • イエスの地上再臨と『シルバーバーチの霊訓』ついて学びました。私は『シルバーバーチの霊訓』と出会うまでは、イエスについて良くない感情を抱いていました。何故なら、地上世界を暗黒の世界にしたキリスト教の神で、世界中を植民地にして人々を弾圧してきたという歴史があるからです。しかし、『シルバーバーチの霊訓』と出会い、イエスの真相と真実を知った時に、その誤解が解けました。神ではなく、我々と同じ人間で身近な存在で偉大な霊覚者であったことは、『シルバーバーチの霊訓』を読めばすぐにわかりました。『シルバーバーチの霊訓』に巡り合わせてくれたことに守護霊と霊界の方々に改めて感謝申し上げます。イエスの2000年に渡る壮大な計画を知った時は、胸が熱く込み上げたことを今でも思い出します。まだ、ヒヨッ子ですが、イエスの兵士として『シルバーバーチの霊訓』を世に広めていきたいと改めて決意しました。
  • イエスの地上再臨とスピリチュアリズム運動について学びました。イエスは、2000年以上前に地上に存在し、2000年以上前の人々に語ったり、奇跡を起こしただけでなく、それ以降ずっと人類の救いのための準備をされてきたことを聞いても想像すらできません。ですが、イエスが計画されたスピリチュアリズム運動によって、地上に『シルバーバーチの霊訓』がもたらされ、私自身、深い悲しみから救っていただいたことを思うと言葉にできない壮大なものを見るような思いがします。悲しみや苦しみの中にいる人が、『シルバーバーチの霊訓』の霊的真理に巡り会えるように、私自身がその道具の一人となれるように、霊的人生を歩んでいきたいと思っています。
  • イエスの、段階を追って真理を降ろした計画に感動しました。死後の生活について知ることが大切であることを、イエスの計画を知ってから、とても納得したことを思い出しました。医療に携わる自分としては、どうしても唯物思想側に立つことを余儀なくされることも多いです。スピリチュアリズムが広がるのはとても難しいと感じています。そんな中で、自分は日々、両者のバランスが大切なのかなと思っています。「調和こそ宇宙の大原則」というシルバーバーチの言葉を胸に、唯物思想側の考えを受けとめ、理解しつつその内奥にある摂理に早く気づいてもらえる、そんな世の中になってほしいです。

 

 


◆2023年3月18日――学習内容

 『シルバーバーチの教え・上』序文――2

「シルバーバーチの交霊会」の舞台裏


『シルバーバーチの霊訓』を誕生させた「シルバーバーチの交霊会」は、次元の異なるきわめて特殊な交霊会です。その「シルバーバーチの交霊会」を、地上サイドの視点(スワッファーとバーバネルの視点)と霊界サイドの視点(シルバーバーチの視点)の3つの視点から見ていきました。

 

<3つの視点>

■スワッファーの視点……序文

P13~P14 交霊会が始まったばかりの頃の様子

18歳の無神論者の青年バーバーネルが、交霊会に参加し、霊界からの強力な働きかけがなされて入神しました。この時、シルバーバーチがはじめてバーバネルを霊媒として使い、話をしました。「今日までずっとあなたを指導してきたが、近いうちにスピリチュアリストの集会で講演をするようになる」と。バーバネルの霊媒としてのデビューです。

 

■シルバーバーチの視点……一章

P22~P24 交霊会を始めるまでの準備

シルバーバーチは、イエスから「私(イエス)のメッセージを地上人に伝える役目を果たしてほしい」と要請されました。シルバーバーチはそれを使命として引き受けました。こうしてシルバーバーチは、地上に通信を送るための準備に取りかかることになりました。

バーバネルが母胎に宿る前から準備を始め、地上に誕生してからも霊媒との一体化を促進していきました。霊界からあらゆる指導をして、高級霊シルバーバーチの専属霊媒バーバネルが養成されていきました。そして専属霊媒としての準備が整ったとき、バーバネルを交霊会に導き、霊媒としての歩みをスタートさせました。

その後、シルバーバーチの交霊会は回を追うごとにレベルアップし、霊媒の潜在意識が完全に排除され、100%霊界サイドの通信が伝えられるまでに至りました。霊界通信として、完成の域に達したということです。

 

 

■バーバネルの視点……遺稿 シルバーバーチと私 『霊性進化の道しるべ』

P256~P261 バーバネルから見た交霊会開始までの道のり

バーバネルは再生前にスピリチュアリズム普及のために、生涯を捧げると約束して、地上に生まれてきました。しかし、18歳のバーバーネルは、当初、スピリチュアリズムに対して、反感を抱き、伝統的宗教にも背を向けていました。

同じ頃、ある交霊会に出席したバーバネルは、いつの間にか入神(居眠り)して、霊媒としてのデビューを果たします。そして、シルバーバーチの通信を受け取るようになって間もなく、スワッファーが「シルバーバーチの交霊会」に参加するようになりました。

バーバネルとスワッファーは、3年間、週末を利用して、イギリス中を講演して回りました。

 

 

 

「シルバーバーチの交霊会」は1920年代から始まり、1981年にバーバネルが亡くなるまでの約60年間続きました。霊界サイドでは交霊会のレベルアップのために試行錯誤の努力が続けられてきました。シルバーバーチは、霊媒の養成だけではなく、地上の態勢を整えるために交霊会に参加するメンバーも導いていきました。

「シルバーバーチの交霊会」を築きあげるために霊界側は周到な準備をし、万全の協力体制のもとで交霊会を進めていきました。

綿密な計画と、指導があってはじめて、完全な霊界通信が地上に降ろされたのです。こうした点からも『シルバーバーチの霊訓』は、他に類をみない奇跡的な霊界通信であり、最高レベルの霊界通信と言えるのです。

 

 

『シルバーバーチの霊訓』は、イエスから要請を受けて始まりました。インフォメーションNo.43には『シルバーバーチの霊訓』に関する、イエス自身の言葉が述べられています。

 

「『シルバーバーチの霊訓』を降ろすのに、高級霊の一大霊団の力を結集したのだ。あれは私にとって本当に感無量の出来事であった。今、さらにそれをバイブルとして世界に広めようとしている。皆は、その神の教えの一番の信徒なのだ。」

(イエスからの通信 2021.07.29)

 

〈参照〉

 東京スピリチュアリズムサークル

 

 


◆2023年3月18日――感想

  • 前回の読書会に続いて、『シルバーバーチの教え・上』の序文から、シルバーバーチの交霊会の舞台裏を詳しく学びました。交霊会の準備からバーバネルの霊媒としてのデビューまで、さらに英国中をまわったスワッファーとバーバネルの講演会の様子がありありと浮かぶ、とても興味深い内容でした。霊的真理の学習と実践は、日々、色々な実生活の局面で戸惑うことも多く、一進一退を繰り返していますが、読書会に参加させていただくことで、大きな励みになっています。自分の使命について、具体的な気づきも得られてきました。ありがとうございました。
  • 今日は「シルバーバーチの交霊会」をスワッファー、シルバーバーチ、バーバネルの視点から学びました。私は『シルバーバーチの霊訓』に出会うまでは、霊能力を持っている人であれば誰でも簡単に霊能者になれるものだと思っていました。しかし、高級霊からのメッセージを受け取るためには、地上に誕生する前からの用意、周到な計画と大変複雑な作業を要していることを知って大変な驚きを受けました。イエスが地上に再臨するのにも、2000年を要していることを考えると、人間の限られた知識と知恵のみでは達成できない、霊界からの働きかけがないとできないことがよく理解できました。日々、霊的真理の実践がいかに難しいかを感じていますが、地道に継続していこうと改めて思いました。
  • シルバーバーチの交霊会が行われるまでを、スワッファー、シルバーバーチ、バーバネル、それぞれの視点で見ていったことで、当時の地上からと、霊界からの様子をより深く思い浮かべることができたように思います。これだけの準備をされて霊的真理が届けられたということには、感謝の思いしかわいてきません。読書会で学ぶことによって、一語一語の深い意味を知ることができると、一人で読んでいるよりも理解が深まります。ありがとうございました。


◆2023年2月18日――学習内容

 『シルバーバーチの教え・上』まえがきと序文――1


 「編集者まえがき」と「序文」には、『シルバーバーチの霊訓』の基本的な事柄が示されています。『シルバーバーチの霊訓』の特殊性、卓越性が「まえがき」と「序文」の中にも表れています。

 

<編集者まえがき A.W.オースティン>

 「シルバーバーチは、これは自分の教えではなく、自分の所属界よりもさらに高い界層から送られてきたものを自分が中継しているにすぎないと言う。」

霊界には、イエスを中心とした大霊団が組織されています。シルバーバーチはイエスを中心とする高級霊団と、地上を中継している役目にすぎないといっています。『シルバーバーチの霊訓』は、シルバーバーチという一人の霊が送ってきた通信ではありません。イエスを中心とする高級霊団の総意として、地上人にふさわしい霊的真理がシルバーバーチによって伝えられました。

 

「霊界通信は盲目的に受け入れるものではなく、」とあります。

シルバーバーチは、通信内容を、理性を用いて吟味するように言っています。

霊界通信は、理性によって正しいと判断したものだけを受け入れるということが大原則です。ただし、霊的真理を知らないと理性を働かせて判断することはできません。霊的真理、霊的知識を知ってはじめて霊界通信の審議を図ることができるようになります。

 

「また、新しい宗教をつくるために行われるものでもない。」

 『シルバーバーチの霊訓』の中には、重要で素晴らしい霊的真理がたくさん詰まっています。それを悪用すれば、最高の宗教教義が出来上がります。『シルバーバーチの霊訓』を利用して、教祖、カリスマとなって信者を集めれば、教団を作ることができます。『シルバーバーチの霊訓』を自分だけのものにしてはなりませんが、それを悪用すると大きな罪になります。『シルバーバーチの霊訓』はそうしたもののために降ろされたのではありません。地球人類救済という崇高な目的のために地上にもたらされました。

 

「霊的啓示は常に進歩的で、それを受け入れるかどうかは地上の人間の能力にかかっている。」

 霊界からの啓示は時代とともに進歩しています。2000年前の啓示と今の啓示を比べると、人類の霊性が向上した分だけ、啓示も進歩しています。しかし、どのレベルの霊的啓示を受け入れられるかは、地上人の霊的な受容能力にかかっています。一定の霊性レベルに至った人間はそれに見合った、高い霊的真理を受け入れることができるようになります。

 

 「シルバーバーチは人間の理性に訴えることを主義としている。したがって、もしもその言説の中に読者の理性が納得しかねるものがあれば遠慮なく拒否するか、さらなる証明が得られるまで留保すればよい。」

従来の宗教では、たとえ教義の中に矛盾があったとしても、根本的に神の言葉である以上、そのまま信じるべきものとしてきました。自分の理性が納得できるかどうかよりも無条件に信じることが重要とされてきました。しかし、シルバーバーチは、「もしも私の言うことに卑劣なこと、酷いこと、道徳に反することがあれば、どうぞ拒否してください」と言っています。シルバーバーチは、スピリチュアリズムはどこまでも本人の理性に基づく自己判断によって進められるべきものであることを明らかにしています。

 

 

<序文 ハンネン・スワッファー>

「我々がシルバーバーチと呼んでいる霊は、実はレッド・インディアンではない。いったい誰なのか、今もって分からない。分かっているのは、その霊はたいへんな高級界に所属していて、その次元からは直接地上界と接触できないために、かつて地上でレッド・インディアンだった霊の霊的身体を中継して我々に語りかけている、ということだけである。」

シルバーバーチは再生の必要のない段階まで進化した高級霊です。霊的純化が完全であるため、直接、地上界に接触することができません。そのため、物質性を多く残した幽界にいるレッド・インディアンを霊媒として使って、そこから地上の霊媒のバーバネルへ通信を送ってきました。シルバーバーチから幽界のレッド・インディアン、地上の霊媒という非常に複雑なプロセスを経て送られてきた奇跡的な通信が、『シルバーバーチの霊訓』です。

 

 

※『シルバーバーチの霊訓』の編集方法は、大きく分けて二つあります。

一つ目は、まえがきでオースティンが述べているように、三十回、四十回の交霊会の中で語られた内容をテーマに沿って抜粋してまとめてあります。交霊会の中で、「神」について語った箇所、「死」について語った箇所など、スピリチュアリズムの思想の中の特に重要な部分を抜き出して、テーマごとに編集しています。オースティンが編集した『シルバーバーチの教え』は、スピリチュアリズム運動の本質とスピリチュアリズム思想の基本的な内容が網羅されています。スピリチュアリズム思想の要点がまとめられていて、スピリチュアリズムの入門書として相応しいものと言えます。

二つ目は、トニー・オーツセンの編集によくみられる、一回の交霊会をそのまま載せているというものです。『霊性進化の道しるべ』『霊的新時代の到来』『地上人類への最高の福音』は、トニー・オーツセンが編集したものです。シルバーバーチの祈りや、参加者の質問、それに対するシルバーバーチの回答など、抜粋ではわからない細かなところまで考えて編集されています。当時の交霊会の様子がそのまま掲載されています。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル 

 

 


◆2023年2月18日――感想

  • 実践の努力と挫折を繰り返している中で、今年、最初の読書会に参加し、開会の祈りの途中、多分ですが霊界からのメッセージが伝わってきて涙があふれ、ここまで参加を続けてきて良かったと思い感謝しております。そして読書会に参加する意味を最初に学び、さらに嬉しさがこみ上げてきました。今日はこれまでの学習とは違う視点から新たな思いで真理を深めることができました。編集者のオースティンと、交霊会主催者のスワッファーの記した『シルバーバーチの教え』のまえがきと序文を読み、先人たちの存在のおかげで、シルバーバーチの霊界通信の重要性を体系的に、そして全体像が理解できるようになったのだと思います。そして、さらに自分自身の学習と実践を深めていきたいと思いました。
  • 今日は、『シルバーバーチの霊訓』をこの世にもたらした人達(オースティン、オーツセン、スワッファー、バーバネルなど)の話を聞けてとても有意義でした。『シルバーバーチの霊訓』が他の霊界通信や霊言とどこが違うのかを改めて知ることが出来ました。一人の霊が語ったのではなく、イエスを中心とした大霊団によって用意周到に準備され、降ろされた霊訓はレベルも次元も他とは全く異なります。2ヶ月ぶりの読書会となり、肉主霊従に下がり気味で押しつぶされそうでしたが、2月15日に普及会のHPに公表されたイエスの壮大な計画を知ったことと、読書会の参加で状態が復活できました。 
  • 霊的成長や真理の実践と、言葉では簡単に言えますが、実際は本当に簡単ではありません。あらゆる場面で、判断を誤りそうになったり、逃げ出したくなったり、心の中での葛藤があります。ですが、そうした経験をすることによって、『シルバーバーチの霊訓』への理解が深められていくように思います。これからも霊的な成長への道は簡単ではないことはわかっていますが、守られていることを常に思い出して、挑戦していこうと思います。