◆2026年5月16日――学習内容 NEW
スピリチュアリズムの思想体系〔Ⅱ〕「神観」その3
「神観」の学習も今回で3回目となりました。今月はシルバーバーチが示した5つの神の定義の中から④「摂理(法則)としての神」、⑤「究極の理想としての神」について学習しました。
シルバーバーチが明らかにした神観は、どの点をとっても画期的で、人類がこれまで信じてきた神観に大きな修正を迫るものです。その中でも特に重要なものが「摂理(法則)としての神」です。これは、地上のすべての宗教を否定し、これまでの地上人の信仰を根底から覆す革命的な「神観」と言えるものなのです。
④摂理(法則)としての神
神は、霊界と宇宙、そこに住む生命体と存在物を創造する際に、自らの知性を発動して、摂理を設けました。神の摂理は万物にあまねく及んでいるため、摂理の支配から逃れられるものは何一つありません。
万物が摂理によって支配されているということは、人間も神の摂理によって支配されているということを意味しています。
これまでの宗教では、神と人間は直接的な関係にあると説いてきました。人間が、神に熱心に祈れば願いが聞き届けられ、特別な恩寵が与えられたり、奇跡が起きると信じてきました。
それに対してシルバーバーチは、神と人間は摂理を介した、間接的な関係にあることを明らかにしました。神は自らが造った摂理を通じて間接的に人間と関わりを持つようにしたのです。
摂理によって支配していると聞くと、神は一見、冷たく無慈悲な存在として映るかもしれません。しかし、神はすべての人間を幸せにするために、愛の思いから摂理を設けました。すべての人間が霊的成長をなすために、幸福にいたる道筋として摂理を用意されたということです。厳格な摂理の背後には、人類の幸福を願う神の愛が存在しているのです。
「摂理は、完全なる神の愛から生まれ、完全なる愛によって維持・管理されています。」(Silver Birch Speaks Again)
⑤究極の理想としての神
神の分霊を付与された人間は、永遠に霊性進化の道をたどるようになっています。それは、終わりのない神への接近のプロセスです。人間は、霊的成長とともに、神に近づいていくようになります。
人間にとって神は究極の理想であり、永遠に求め続ける存在です。
人間は利他愛を実践することによって、霊的成長をなし、一歩ずつ、神に近づいていくことができるのです。
「あなた方は、霊的成長にともなって大霊(神)に近づき、神の摂理に調和した存在となれることを知っていただきたいのです。
人間は、同胞のために自分を役立てることによって神に仕えることになります。そして、神のふところに抱かれ、その愛に包まれ、完全な心の平安を得ることができるようになるのです。」(The Spirit Speaks)
人類はこれまで、的外れな信仰を長く続けてきました。神にすがって願いを訴え、奇跡や特別なはからいを求めるような、これまでの信仰のあり方は間違っていました。地上人がどれほど必死に祈っても、神が直接それに応えることはありません。地上人の身勝手な願い事に、神が手を貸すようなことも決してあり得ないのです。
人間が幸せになるためには、神の摂理を正しく理解し、摂理に沿って生きるよう努力するしかありません。神に特別な配慮を求めるのではなく、自らを神の摂理に合わせていく、その努力こそが、正しい信仰ということです。
神と人間が摂理を介した間接的な関係にあることが明らかになったことで、信仰のあり方は大きく変わっていきます。イエスが本当に伝えたかった、真実の神の姿「神観」が地上に広まることによって、地球上のすべての宗教や思想に根本的な変革をもたらすことになるのです。真っ先に真実の神観を知った者として、神の摂理の重要性を自覚し、正しい信仰実践に努めていきましょう。
〈参照〉
◆2026年4月18日――学習内容
スピリチュアリズムの思想体系〔Ⅱ〕「神観」その2
今回は、先月の続き、シルバーバーチによって示された真実の神観について学習しました。
現在の地球上において、神に対する考え方や概念は、人によって、また宗教によって異なります。本来なら、神とは、全人類に共通に受け入れられるべき存在ですが、それぞれの宗教が異なる神の姿をイメージし、その神を自分たちの信仰の対象としてきました。
一方、霊界には、唯一、共通の神観しか存在していません。その霊界における神観が、シルバーバーチによって明確に示されました。人類は初めて真実の神の姿、最高次元の神観を手にすることができるようになったのです。
『シルバーバーチの霊訓』によって示された神の概念は、地上人にとって必須の霊的知識・霊的真理です。シルバーバーチの「神観」の内容は、次の5つの定義に整理することができます。
① 創造主としての神
② 大霊としての神
③ 愛の始原としての神(愛なる神)
④ 摂理(法則)としての神
⑤ 究極の理想としての神
今月は、①~③の定義を学習しました。
① 創造主としての神
神は霊界と宇宙、そこに存在する全生命体・全存在物を創造しました。すべてのものは、神の意志から造られたのです。
人間は神から分霊を与えられ、独立した個別の存在となりました。したがって、すべての人間に、神の分霊が内在しています。この、神の分霊“ミニチュアの神”が人間の本体です。
「あなた方は、ミニチュアの神なのです。あなた方はその内部に、全生命のエッセンスである“霊”という完全性の火花を宿しているのです。」(The Seed of Truth)
② 大霊としての神
神はあらゆる形式・概念を超越した存在です。人間のような形態を持った存在ではありません。神は無形であり、無限であり、永遠の霊的存在です。そして、神はすべてを包み込む大きな心のような存在です。シルバーバーチはそうした神を、“大霊”グレートスピリットと表現しました。神は、まさに、大きな霊、あらゆるものに偏在している無限の意識体なのです。
「大霊は全宇宙のすみずみまで行きわたっています。人間が知り得る極微のものであろうと、まだ物質界には明かされていないものであろうと、その全てに遍在しています。大霊は、あらゆる生命体に充満しています。」(シルバーバーチの教え・上)
③ 愛の始原としての神(愛なる神)
神は、霊界と宇宙と、全ての生命体、存在物を愛から創造しました。被造世界には神の愛が充満しています。私たち人間も神の愛からつくられています。したがって、神は人間の霊的親であり、人類は神の愛で結ばれた霊的兄弟姉妹、霊的同胞ということです。全人類は神を共通の親とする、霊的一大家族なのです。
「大霊が私たちに生命を吹き込んだため、私たちは共通の絆を持つことになりました。全世界のすべての大霊の子供達は、愛の絆によって深く結ばれています。(中略)
人間を“一大家族”として結びつけているのは、大霊の愛なのです。」
(Philosophy of Silver Birch)
今回学んだ3つの神の定義は、キリスト教の神観と共通していますが、それぞれの内容の深さはキリスト教とは次元が異なります。シルバーバーチが示す見解は、これまでのキリスト教の神観とは比べものにならないほど深遠なものになっています。
2千年前イエスは、人類に初めて真実の神の愛を教え、神が恐れや怒りの存在ではなく愛の方であることを明らかにしました。そして自らの生き方によって、それを証明しようとしました。しかし、伝道を始めてわずか数年で、死を迎えることになりました。その後、長い準備期間を経て、イエスは『シルバーバーチの霊訓』を通して、人間としての正しい生き方を示しました。人間は、『シルバーバーチの霊訓』の内容を正しく理解し、それを実践することによって霊的成長をなし、“真の救い”を手にすることができるようになるのです。
イエスがもたらした「真実の神観」は、地上を真の愛の世界、真の平和へと導いてくれる最高の叡智なのです。
〈参照〉
◆2026年3月14日――学習内容
スピリチュアリズムの思想体系〔Ⅱ〕の概要と「神観」その1
今回から思想体系〔Ⅱ〕について学習していきます。
学習のはじめに、スピリチュアリズム思想の全体の枠組みについて復習しました。
スピリチュアリズムの思想体系とは、霊界からもたらされた霊的真理を正しく理解するために、重要なテーマ、重要ポイントを関連付けてまとめたものです。思想体系を学ぶことによって、スピリチュアリズムの霊的真理、霊的思想の重要ポイントを偏りなく理解することができるようになります。
普及会のHPに、「スピリチュアリズムの思想[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]」として公開しています。
■スピリチュアリズムの思想体系〔Ⅱ〕とは
・人間を取り巻く「神」「霊界」「地上世界」という3つの世界の真実を明らかにしたもの
・人間は、これらの世界を知ることで、自分が今どのような立場に立っているのかを正しく理解することができる
・人間を中心にした、水平軸に沿ってスピリチュアリズムの思想を整理し体系化したもの
■スピリチュアリズムの思想体系〔Ⅱ〕「神観」
⑴これまでの地上世界における神観――神についてのさまざまな考え方・見方
「神」は人類にとって最大のテーマです。地上には数多くの宗教があり、そのほとんどが神を信仰の対象としています。
現在の地球上には、太古から続く精霊崇拝の原始宗教、守護神としての神々を信仰する多神教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という一神教など、発生時期を異にする、さまざまな宗教が同時に存在しています。
これまで地球上には、数多くの宗教が存在し、様々な神観が説かれてきましたが、
「共通の神観」は存在しませんでした。
⑵霊界における神の認識――“唯一・共通の神”を信仰対象としている霊界人
肉体を持たない霊界人は、ストレートに神を実感することができます。
霊界では“基本的な神認識”が全員に共通しています。
地上ではそれぞれの宗教によって、異なる神の姿が説かれてきましたが、霊界では、すべての霊が、同じ神のイメージを抱いています。
霊界人は皆、神への敬虔な信仰者です。低い界層から、高い界層にいたるまで、全員が神を心の底から敬愛し、深い信仰心を持って、歩んでいるのです。
「神への信頼があまりにも実感あふれるものであるため、あえて思案をめぐらす必要を感じません。我々は神のために生き、神を目指して生きています。神の御心を知り、それを実践しようと努めています。(中略)我々は神を敬愛し、神を崇拝しています。神を敬慕し、神に絶対的に従おうとしています。」
(Spirit Teachings by William Stainton Moses)
この言葉の中には、霊界人の純粋で強固な信仰心が示されています。
これまで地上には正しい神への信仰が存在しませんでした。それは信仰対象である神の姿を正しく知ることができなかったからです。正しい信仰をするためには、真実の神の姿を知るということが何よりも重要です。
私たちは、真っ先にスピリチュアリズムに導かれ、正しい神観に基づく信仰の道を歩み始めることができるようになりました。霊界人と共通の神観を地上に根付かせるために、実践に努め、信仰心を深めていきましょう。
〈参照〉
◆2026年2月14日――学習内容
イエスが興した“スピリチュアリズム”の全体像
今年最初の学習は、「イエスが興したスピリチュアリズムの全体像」を確認しました。
「救済」と「宗教」の観点から見た2つの全体像は、地球人類救済計画の設計図といえるものです。イエスを頂点とする、億万の霊が一丸となって、この大事業を推進しています。
■スピリチュアリズムの定義
◎救済の観点から見たスピリチュアリズムの定義
・霊界主導の地球人類救済計画
・霊的真理による地球人類の救い
◎宗教の観点から見たスピリチュアリズムの定義
・霊界主導の人類史上、最大の宗教革命
・霊的真理による地球上、最大の宗教革命
どちらの定義の中にも、「霊界主導」「霊的真理による」とあります。
霊界主導とは、イエス主導ということです。
つまり、スピリチュアリズムとは、イエスが主導して、地上に霊的真理をもたらすことによって実現していく一大プロジェクトであるということです。
■救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像
地球上のあらゆる悲劇は、“霊的無知”というたった一つの原因から発生しています。
イエスは悲劇の根本原因である“霊的無知”を解決するために、地上に“霊的真理・霊的知識”をもたらしました。イエスが降ろした霊的真理が『シルバーバーチの霊訓』です。真理を手にした人間が、それを正しく理解し実践していくことで、霊を中心とする生き方ができるようになっていきます。“霊中心主義”と“利他主義”が地球規模で拡大して行くことによって、地球全体が霊的同胞世界へと変わっていくことになります。霊的同胞世界の実現は、全人類の救いでありイエスの願いなのです。
■宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像
イエスがなそうとしている宗教革命とは、「霊的真理の普及によって、地球上のすべての宗教を霊界の宗教に置き換えようとする宗教の大変革のこと」です。
“霊的無知”の上に築かれてきた地上の宗教を一掃し、霊界と地上を同じ宗教にするということです。
霊界の宗教には、教祖はいません。教義も宗教組織も儀式も布教活動もありません。
霊界の宗教の信仰対象は、「神」と「神が造った摂理」です。そこには“利他性の摂理”を日常生活において実践するという、きわめてシンプルな信仰生活があるだけです。
そうした霊界人に共通する信仰的生き方こそが、真の宗教と呼べるものです。
霊的真理が普及すればするほど、従来の宗教は衰退の一途をたどり、姿を消していくことになります。霊界の宗教をそのまま地上に展開することで、人類は真の救いを手にすることができるようになるのです。
今、地上世界は、再臨したイエスによって、大宗教革命を推進するために強力な働きかけがなされています。私たち地上のスピリチュアリストも、霊界の人たちと同じように「神」と「神の摂理」に絶対信頼をおき、ひたすら利他愛の実践に励んでいかなければなりません。イエスの計画をしっかり把握し、道具としての力をつけていきましょう。人々の救いと幸せのために、全力で取り組んでいきましょう。