◆2022年12月17日――学習内容
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像――3
(4)霊的真理から救いに至る自力救済のプロセス……〔Ⅱ〕のプロセス
人類の救いのために必要な霊的真理・霊的知識を地上に降ろすまでのプロセスは霊界サイドの責任ですが、真理との出会いから霊的成長に至るプロセスは、地上人サイドの責任です。
スピリチュアリストとしての歩みは、霊界から示された霊的真理を手にするところから出発します。時期のきた地上人がそれを受け入れて実行に移し、霊的成長をなすことによって、真の救いに至ることができます。
霊的真理を人生の指針とするためには、まず、それを正しく理解することが必要です。そして、理解した真理を、正しく実践しなければ、救いを得ることはできません。霊的真理を正しく理解し、正しく実践するということは、真理の上に実践を積み上げる生き方と言えます。それがスピリチュアリストとしての正しい生き方であり、霊的人生です。そうした歩みを重ねる中で、神と神の摂理に対する絶対信頼を持つことができるようになります。神と摂理への絶対信頼、それが正しい信仰心です。そして地上人生で遭遇する、さまざまな問題を真理に従って乗り越えていくことができるようになります。
スピリチュアリズムは手にした真理を自分が実践して自分の責任で「霊的成長」という真の救いを得ていくということです。すなわち「自力救済」です。
「地上の人間は、自分自身の魂を救済することを学ばなければなりません。」
『シルバーバーチの教え・上』P.46
スピリチュアリストとして、霊的人生を歩むためには、霊的真理を正しく理解しなければなりません。霊的真理を、正しく理解するということは、2つの内容を意味しています。
①真理の全体を正しく把握(体系的理解)
②真理が示す実践内容を正しく把握(実践知の理解)
正しく理解した真理を、正しく実践することによって霊的成長を達成していくことになります。霊的真理の実践内容は、大きく4つに分けられます。
①霊主肉従の努力
②周りの人々や動植物への利他愛の実践
③真理の伝道を通しての利他愛の実践
④苦しみの甘受
※4つの実践を支える強力な手段“祈り”
■『続スピリチュアリズム入門』
第二部 第二章 霊的真理の実践内容(霊的人生の実際)
地上人生は、ひとえに霊的成長のためにありますが、その霊的成長は、どのようにして達成されるようになるのでしょうか。スピリチュアリズムの霊的真理は、それを実践して霊的成長をなすために与えられたものです。すなわち「霊的真理」は、霊的成長のための指針であり、霊的人生を歩むための手引書なのです。
『シルバーバーチの霊訓』との出会いは、地上人として最高の恩恵にあずかったことを意味します。『シルバーバーチの霊訓』を手にしたということは、魂の救済に至る最高の指南書を手にしたということなのです。そこで重要なことは、「スピリチュアリストとしての本当の歩みが、その時から始まる」ということです。
「スピリチュアリズムを知ったということは、地上では推し量ることができないものを手にしたということです。大霊の真理についての貴重な知識を得たということです。皆さんは、自分の魂が大霊の偉大なる魂とつながっていることを悟られたのです。すなわち、自分が大霊の一部であることを知ったということです。霊界から派遣されているメッセンジャー(高級霊)のバイブレーションに、いかにして反応すべきかを学ばれたのです。それほどのものに比べれば、物的なものはいかにして高価なものであっても、まったく価値はありません。今は物質界にいる皆さん方も、これから霊の世界で計り知れない歳月を生き続けます。そして、この交霊会を通して得た知識や叡智が、地上で物的身体のために一生懸命に求めていたものよりも、はるかに貴重なものであるかを実感するようになります。」
『シルバーバーチの教え・上』P.58
〈参照〉
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像(You Tube)
◆2022年12月17日――感想
◆2022年11月20日――学習内容
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像――2
(3)霊的真理を地上に降ろすまでのプロセス……〔Ⅰ〕のプロセス
地上におけるスピリチュアリズムは、1848年、心霊現象の演出と心霊研究という形で始められることになりました。それは霊魂説を証明して、霊界からの通信が可能であることを地上人に知らせるための準備のプロセスでした。
霊魂説とは「人間は死後も霊として存続する」「霊の住む死後の世界(霊界)が存在する」「霊界から地上に働きかけることが可能である」ということです。
霊界の人々は、地上にいきなり霊的真理を降ろしても、地上人はそれを受け入れることはできない、ということがわかっていました。そこで、地上に、霊的真理をもたらすための準備として、まず心霊現象を演出しました。地上人のあまりにもひどい霊的無知のために、霊界側は仕方なく、物理的心霊現象から始めることにしたのです。
「大霊の子どもたちが霊的なことからあまりにもかけ離れてしまったことにより、大霊の摂理を教えるためにラップなどの物理的心霊現象を用いらなければならなかったことを残念に思います。」
『シルバーバーチの教え・上』P.55
心霊現象は、どこまでも霊界通信の前座として演出されたものでした。
霊界通信とは、霊界から地上にメッセージを送ることができる霊媒現象、心霊現象のことです。霊界通信の真の目的は、高次の霊的思想やメッセージを伝えることにあります。これまで人類が知ることのなかった霊的真理を地上にもたらし、地球人類を救うことです。
「私たちは、素晴らしいメッセージを地上という物質界へお届けしているところです。それは人間を真の意味で自由にし、大霊から授かった資質をありがたいものだと思わせてくれるメッセージです。あらゆる束縛や足かせを捨て去る方法を教え、霊的知識を満喫させてくれるメッセージです。物質界だけでなく死後の世界にも通用する生き方を教えてくれるメッセージであり、美と愛と叡智、理解力と真実と幸せをもたらしてくれるメッセージです。そして「人のため」というサービスの精神を説くメッセージなのです。」
『シルバーバーチの教え・上』P.43
■『続スピリチュアリズム入門』 第三部 第二章 心霊現象と交霊会について
(1)心霊現象・交霊会における低級霊の暗躍
(2)心霊現象の目的――心霊現象は“霊的真理の前座”
(3)“高級霊訓”との出会いは最高の心霊現象
世界三大霊訓『霊の書』・『霊訓』『シルバーバーチの霊訓』
“イエスの教え”である『シルバーバーチの霊訓』はこれまで地上にもたらされた霊界通信の最高峰であり、地球人類の“真のバイブル”です。
日本では、高級霊よってに示された、真理の実践を中心とするハイレベル・スピリチュアリズムの段階に入っています。スピリチュアリズムが重要視するのは、心霊現象ではなく「霊的真理」であり、その実践です。スピリチュアリズムの目的は、どこまでも実践を通じて霊的成長をもたらすこと以外にはないのです。
〈参照〉
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像(You Tube)
◆2022年11月20日――感想
◆2022年10月15日――学習内容
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像――1
(1)スピリチュアリズム運動とは……霊界主導の地球人類救済計画(スピリチュアリズムの定義)
■定義に含まれる3つの内容
①スピリチュアリズム運動の主役……高級霊団、中心にいるのはイエス
②スピリチュアリズム運動の目的……地球人類の救済
③なぜスピリチュアリズム運動は興されたのか?……地球人類が悲劇の中で苦しみ、不幸に喘いでいるから
スピリチュアリズム運動はどのようにして進められていくのか?……霊的真理を地上に降ろすことによって人類を救済していく
「私たちが携わっている仕事には重大な目的があります。絶対不変の摂理の存在を証明すると同時に、地上の人間に慰めを与え、霊的知識を広めるという目的があるのです。」
『シルバーバーチの教え・上』P.40
「あなた方に、地上に真理を広めるための壮大な計画の一端を知ってもらい、私たち霊界の者がこうして物質の世界へ戻って来たのは、それを推進するためであることを理解していただきたいからです。」
『シルバーバーチの教え・上』P.48
(2)スピリチュアリズムによる地球人類救済計画の全体像(救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像)
地上の悲劇の根本原因は人類の「霊的無知」にあります。大半の人間は死によってすべてが終わると考えています。そのため、生きている間にできるだけ楽しく過ごさなければ損だと考えるようになり、本能的欲望の追及が人生の目的になってしまっています。
「霊的無知」から、「物質中心主義」と「利己主義」という二つのガンが発生し、それによって地上は、さまざまな悲劇に覆われた暗黒の世界になってしまいました。人類の霊的成長を阻んでいる「霊的無知」をなくして、地上の悲劇を一掃しようと興されたのが、スピリチュアリズム運動です。
イエスをはじめとする高級霊の働きかけの最大の目的は、地上に「霊的真理」をもたらし、人類を救済することです。地球上のすべての問題を解決することができるのは「霊的真理」以外にはありません。
霊界からもたらされた「霊的真理」を手にした地上人が真理を実践することによって、霊的成長をなし、真の救いを手にすることができるようになります。そして救われた人間が、地球規模で拡大していくことによって「霊的同胞世界」が実現することになります。
「地上世界は流血と苦悩の涙と敵意にあふれています。霊的無知の中で地上人は、神の摂理にそって生きるのではなく暗黒と絶望へ向かう道を選択してしまいました。
そこで私たちが、希望と光明、安らぎと調和へと導く叡智をお教えしようとしているのです。」
『シルバーバーチの教え・上』P.43
「私たちは、今度こそは、“唯物主義”と“利己主義”の勢力が絶対にはびこらないように努力しています。そのためには人間みずからが、その勢力に負けないようにならなくてはいけません。日常において発生するさまざまな問題に霊的真理を活用することによってのみ、人類の前に迫りつつある恐ろしい破局を防ぐことができるのです。」
『シルバーバーチの教え・上』P.53
「地上世界のための仕事に従事している私たちの多くは、より高い界層の霊たちによって、いつの日か地上はこうなるという未来像を見せていただいております。私たちは、その計画を受け入れる能力のある地上の同志に伝え、仕事を行っていくように彼らの心を鼓舞しているのです。私が見せていただいた未来像に比べると、現在の地上世界はとても醜く見えます。が、私には地上世界はこんなにまで立派になり得るのだ、こうでなければならないのだ、ということが分かっています。あとは時間の問題です。」
『シルバーバーチの教え・上』P.67
〈参照〉
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像(You Tube)
◆2022年10月15日――感想
◆2022年9月17日――学習内容
スピリチュアリズムのさらなる発展期を迎えて
――実践的スピリチュアリズム時代の幕開け
「スピリチュアリズムとは何?」
――こんな質問に私達は、どのように答えたらいいのでしょうか。
■霊界サイドから見たスピリチュアリズムとは
「イエスを中心とする霊界の高級霊が、地上人を救済するために展開している霊界あげての歴史上最大のプロジェクト」
・霊界人は、どのように地上人を救おうとするのか
「霊的真理を地上にもたらして、地上人に霊的人生を歩ませ、霊的成長を促すことによって」
霊的真理が明らかにする霊的事実
①人間は霊的存在である(*大半の地上人は、人間を単なる肉体的存在・物質的存在と考えている。)
②人間は霊的存在としての身体構造を持ち、死後は霊として生き続ける
③人間は神の分霊を宿している神の子供であり、他人は神のもとにあって同じ霊的兄弟姉妹である
④人間は神の創造した摂理と一致した生き方をしたときに、霊的成長がなされる
⑤神の摂理に一致するための努力の歩みが、本来の宗教である
⑥人間は他人に奉仕することによって神に奉仕し、神を愛することになる
⑦霊的成長こそが人間にとって最大の宝であり、それが本当の救いにつながる
・霊的真理は、どのようにして地上にもたらされるのか
「霊界通信によって」
・地上人を霊的真理に出会わせるための、霊界からの導き
・真理と出会った後は、すべて地上人の責任
■地上サイドから見たスピリチュアリズムとは
「霊界から示された霊的真理を受け入れて正しく理解し、それを実践して自分自身の霊的成長をなし、自分の魂を救うこと」
・スピリチュアリズムは、心霊現象の研究や交霊会での霊との交わりではない
・“心霊現象演出”の2つの目的
・現代における“心霊現象の意義”
――スピリチュアリズムの入り口にいる人だけに必要
・高級霊からの霊界通信――霊的成長のための手引書・道しるべ
・『シルバーバーチの霊訓』との出会いは、霊的成長の出発点に立ったということ
真理は実践してこそ価値を持つ
「知識はないよりはあるに越したことはありません。が、その人間の真価は、毎日をどう生きたかによって決まるのです。」
『シルバーバーチの教え・上』P.190
「単なる知識の収集では大して価値はありません。もしもそれを他人のために使わないでいると、一種の利己主義ともなりかねません。」
『霊性進化の道しるべ』p.98
「霊的知識を手にすれば、その時点からその活用の仕方に責任が付加されます。その知識の分だけ生活水準が高まらないといけません。高まらなかったら、その代償を支払わされます。(中略)知識がそこにあることを知りつつそれを活用することができないでいると、それによって逆にその人の霊性が弱められ、害をこうむることになりかねません。」
『霊性進化の道しるべ』p.227
■霊的真理の実践を中心としたスピリチュアリズム新時代の始まり
・実践なきスピリチュアリズムは無意味
・スピリチュアリズム新時代の開拓者として
――日本のスピリチュアリズムに対する霊界の期待
◆2022年9月17日――感想