学習のポイント



◆2025年5月17日――学習内容 NEW

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 死後世界観ー幽界

 


今月から、『死後世界観(他界観)』について学んでいきます。今回は、人間が死後、最初に赴くことになる、「幽界」の様子や目的についてみていきました。

 

死の直後、最も重要なことは“死の自覚”です。自分の死を自覚すると、指導霊に導かれて幽界での生活に入っていきます。幽界は、無数に存在する霊界の界層の1つで、もっとも地上に近い霊的世界です。

 

■幽界は、霊界へ行くための準備をする場所

幽界は、過渡的な死後の世界、霊界へ行く準備をするために一時的に留まる世界です。

そこで地上的意識・地上臭を拭い去り、本格的な霊的世界である霊界に入っていくことになります。幽界は、霊界での生活にそなえて、“霊的純化のプロセス”を歩む所なのです。

 

■幽界の様子

幽界は、外見上は地上とそっくりな世界です。そこに住む人間の姿も生活環境も、地上世界と少しも変わりません。そして、そのすべてが地上より美しく輝いています。

幽界に入ると誰もが、自分は本当に死んであの世に来たのだろうかと驚きます。そして大半の人が、地上とほとんど変わらない所であることに安心します。中には、幽界があまりにも地上世界と似ているため、そこが死後の世界であることに気がつかない人もいます。

幽界が地上とそっくりなのは、他界した人が、無理なく霊的世界に適応できるようにとの「神の配慮」によって造られたからです。

 

「低級界、いわゆる幽界は、いろいろな点で地上とそっくりです。これは、新参者が新しい環境に慣れるようにとの神の配慮なのです。そうでないと、彼らが幽界に順応するのは、非常に難しくなります。(中略)

こちらにも庭があり、家があり、湖があり、海があります。それらは霊界の住人にとって、現実に存在する世界なのです。形態のない漠然とした世界ではありません。私たち霊界の住人には地上人のような肉体はありませんが、まぎれもなく人間なのです。」 

『Lift Up Your Hearts』 

 

 

やがて幽界での生活に慣れるにつれて、地上と全く違っていることに気が付くようになります。

幽界は、自分の思いや願いといった思念が実体化する世界なので、ありとあらゆる地上的欲望を満たすことができます。大半の人は、そうした幽界での生活に心から満足し、いつまでもここにいたいと思います。しかし、少しずつその生活に飽きを覚えるようになります。

こうした心の変化が、幽界での目的である、霊的純化のプロセスになっているのです。

 

■幽界での霊的純化のプロセス

霊界に入る準備段階として、地上的意識、地上臭を拭い去ります。これが霊的純化のプロセスです。純粋な霊的存在にならなければ、霊界へ行くことは出来ません。

霊的純化が幽界での一番の目的です。

 

幽界では地上的なものに魅力を感じているうちは、どれだけでもそれを楽しむことができます。しかし、徐々にその生活に嫌気がさし、しだいに虚しくなってきます。霊的純化が進んで地上的意識が拭われると霊的意識が目覚め、精神的・霊的なものを求めるようになります。ごく自然な形で“霊的意識”が目覚め、次の世界である「霊界」に入っていくようになります。

 

■幽界下層の暗黒スポット

幽界下層には、邪悪霊や狂信者の霊が集まった、暗くて醜いスポットが存在しています。この暗黒のスポットが、これまで地獄と言われてきたものの実体です。従来の宗教が説いているような地獄とした独立した世界は存在しません。そこでは多くの霊が悶え苦しみ、地獄さながらの状況が展開しています。そうした低級霊や未熟霊たちもいずれ「霊的覚醒の時」を迎えることになります。

 

※2020年代に入り、幽界では“聖職者・宗教者の地縛霊”に対する救済活動がすさまじいスピードで進められていました。さらに2021年に起こったイエスの幽界降臨を機に、さまざまな宗教の地縛霊グループの崩壊が始まり、何十億もの地縛霊が霊的に目覚め、地縛状態から解放されることになりました。〈インフォメーションNo.39〉〈インフォメーションNo.40〉

 

 

シルバーバーチの霊訓を通して、人類は初めて死後の世界の真実を知ることができるようになりました。しかし、真実を知っただけでは、霊的成長はできません。死後、スムーズに霊界へ移行するためには、地上時代に真理の理解を深め、それを実践していかなければなりません。幽界に長く留まることのないように、霊優位の努力、利他愛の実践に努めてまいりましょう。

 

 

〈参照〉

  インフォメーションNo.25 死後世界観(他界観)「幽界」について

  スピリチュアリズムの思想[Ⅰ]4.幽界の様子・幽界での生活

 




◆2025年4月19日――学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 人生観 その3

シルバーバーチの人生観――霊的価値観に基づく人生観(霊的人生観)

 

インフォメーションNo.49

“スピリチュアリズム大国・日本”への道筋

――イエスの地上再臨にともなう、スピリチュアリズムの新体制


今月の学習の前半は、先月の続き、『シルバーバーチの人生観』の4つ目のポイントを見ていきました。

そして後半は、インフォメーションNo.49で明らかにされた“イエスの地上再臨にともなう、スピリチュアリズムの新体制”について確認しました。(インフォメーションNo.47~No.49についてはイエス再臨ニューズレター創刊号にも掲載されています。)

 

 

■シルバーバーチの人生観……霊的価値観に基づく人生観(霊的人生観)

①地上人生は、一時的な仮の人生

②地上人生は、霊界人生のための準備期間

③地上人生で最も価値があるものは、霊的成長(霊的成長至上主義)

④霊的成長を達成することが正しい地上人生

 

人間は、“霊的成長”という最も価値ある霊的宝を得るために地上人生を送っています。

霊的成長を目指して歩むことが正しい人生であり、シルバーバーチが教える霊的人生です。

 

霊的成長のための実践内容を大きくまとめると、以下の3つになります。

1.霊主肉従の努力

2.利他愛の実践

3.苦しみの甘受

これら3つの実践項目はスピリチュアリズムの信仰の核となるものです。

人間にとって最高の宝である“霊的成長”は、霊的真理の実践を通してもたらされます。真理を実践することによって初めて、人間は地上に生まれた目的を達成することができるのです。

 

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■イエスの地上再臨にともなうスピリチュアリズムの新体制

――新体制の下でのスピリチュアリズム運動と、“スピリチュアリズム大国・日本”への道筋

 

2021年、イエスは二千年間の悲願であった地上再臨を果たすことになりました。イエスの地上再臨によって、地球人類は歴史上初めて“霊的新時代”を迎えることになったのです。

今後スピリチュアリズムは、再臨したイエスを中心とする一元化体制の下で進められていくことになります。

 

詳しくはインフォメーションNo.49をご覧ください→

 

イエスは、シルバーバーチの霊媒、バーバネルが他界した1981年から40年間、再臨の受け皿となる、スピリチュアリストのサークル作りを進めていきました。

そして、“スピリチュアリズム普及会”が地上再臨の受け皿としての条件を満たし、そこにイエスが再臨することになりました。イエスと普及会は一体化しています。それによってイエスは、地上世界に強固な霊的拠点・足場を築くことになったのです。

 

イエスはさらに、東京と大阪に、普及会と完全に一体となったイエス直属の読書会、伝道の拠点をつくりました。そして、普及会と一体となった東京と大阪の拠点を中心に、各地の「シルバーバーチ読書会」が展開するようになりました。

イエスを頂点とする“霊的ヒエラルキー”を通して、霊界の大霊団の援助が受けられるようになります。この霊的ヒエラルキーから離れたところでは、霊界の導きも応援も得られず、神の摂理から外れていくようになります。

 

イエスの願いは、全人類の救いです。イエスは、「地球上のすべての人間一人一人に真理を伝え、伝道していきたい」と述べています。

最高の人類愛を示すイエスの呼びかけに応え、人類救済のために力を尽くしてまいりましょう。イエスに従い、本物の道、正しい地上人生を歩んでいきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

 『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「人生観」と「価値観」

 




◆2025年3月15日――学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 人生観 その2

シルバーバーチの人生観――霊的価値観に基づく人生観(霊的人生観)


先月は、『スピリチュアリズム初期の霊魂説に基づく人生観』に焦点を絞って学習しました。今月は、『シルバーバーチの人生観』について、4つのポイントにまとめたものの中から、3つのポイントを学習しました。

 

シルバーバーチは、地上世界を霊的観点から眺めるというスピリチュアリズムの姿勢をさらに徹底し、地上界と霊界の位置関係を明確にしました。

 

■シルバーバーチの人生観……霊的価値観に基づく人生観(霊的人生観)

①地上人生は、一時的な仮の人生

シルバーバーチは、霊界こそがメインの世界であり、地上世界はサブ的世界であることを明らかにしました。人間はもともと霊的存在ですから、地上という仮の世界に住んでいる私たちは、一時的に肉体をまとった特殊な霊界人と言えます。

霊界での人生こそが人間にとって本来の人生であり、地上人生は永遠の人生の中のほんの一コマにすぎないということです。

 

「物質界での生活は、永遠の人生におけるほんの束の間の時にすぎません。」

『シルバーバーチの教え・上』P.37

 

 

②地上人生は、霊界人生のための準備期間

シルバーバーチは、地上世界は死後、霊界で生活するための準備の場所であり、霊界での向上に備えて基本的な霊的成長をなすための訓練場であると説いています。

人間は、地上世界という訓練場で生きることで、魂が鍛えられ、霊的成長の基礎ができていきます。地上人生の目的は「霊的成長」です。すべての人間は霊的成長をするために地上に誕生してきたのです。

 

「地上生活のそもそもの目的が、地上を去ったあとに待ち受ける次の段階の生活に備えて、それに必要な霊的成長と才能とを身につけていくことだからです。」

『霊的新時代の到来』P.253

 

 

③地上人生で最も価値があるものは、霊的成長(霊的成長至上主義)

霊界では、あらゆるものの価値が「霊的成長」を基準として判断されるようになっています。霊的成長にプラスとなるものには価値が認められますが、霊的成長に無関係なものには価値は認められません。霊的成長をせずに、地上人生を終えてしまったならば、目的を達成しないまま霊界へ行くことになります。人間は、地上人生を真に価値あるものとするために、霊的成長を最優先して歩んでいかなければならないのです。

 

「本当の価値の尺度は、霊的成長度です。霊的成長は、日常生活における言動や行為によって自ら達成していくものであり、それがすべてなのです。お金で徳は買えません。お金で霊的成長は買えません。お金で霊格を高めることは出来ないのです。」

『The Seed Of Truth』

 

 

「なんのために地上に生まれてきたのか?」これまで人類が求め続けてきた地上人生の目的が、シルバーバーチによって明確になりました。人間にとって最も重要なもの、最も価値あるものは「霊的成長」です。

地上において、さまざまな苦難を体験することもすべて霊的成長のためです。

今、与えられている地上人生は、永遠の人生の中の一コマにすぎません。この一瞬の地上人生を真に価値あるものとするために、霊的成長を促す生き方を心がけていきましょう。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

 『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「人生観」と「価値観」

 




◆2025年2月15日――学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ] 人生観 その1

スピリチュアリズム初期の人生観――霊魂説に基づく人生観


今年、最初の読書会を開催しました。今年一年も、地上に再臨したイエスの指揮の下、真理の正しい理解と実践に努める決意を新たに出発しました。

 

今月から、思想体系【Ⅰ】の中の「人生観」について学習していきます。

人生の目的や正しい生き方など、地上人生に関する見方や考え方が「人生観」です。

 

スピリチュアリズムは、霊的事実に基づいて、人々に死と死後の世界についての正しい知識を教え、これまでとは全く異なる人生観を示しました。

 

■スピリチュアリズム初期の人生観……霊魂説に基づく人生観(初歩の霊的人生観)

スピリチュアリズム初期とは、『シルバーバーチの霊訓』が登場する以前のことです。

“霊魂説に基づく人生観”は、その後に登場する『シルバーバーチの人生観』の基礎となるものです。

スピリチュアリズムは19世紀半ばに、地上に登場しました。スピリチュアリズムの初期には、驚異的な心霊現象が次々と起こされ、それを当時の一流の科学者が検証するという心霊研究が進められていきました。科学者たちが心霊現象を徹底して検証した結果、霊が存在することが証明されました。スピリチュアリズムは、心霊研究を通して人類史上初めて霊魂説の正当性を明らかにしました。

 

従来の宗教は、死後の世界の事実を知らないところで曖昧なまま、霊魂や死後の世界について説いてきました。しかし、スピリチュアリズムは、霊魂や死後の世界について「実際に存在するのか、存在しないのか」という「事実の問題」として明らかにしたのです。

 

●スピリチュアリズム初期の人生観(霊魂説に基づく人生観)

・人生は、死によって終わるのではない、死後も人生は続いていく

・モノやお金、地位や名声は、死とともにすべて消滅する

・物質的な利益の追求だけに人生を費やす人は、霊界では幸福になれない

 

◆多くの人の考え方

多くの人は、死とともに人生が終わる、地上人生がすべてだと考えています。そのため、地上では、モノやお金に価値をおく「物質的価値観」が当たり前となっています。必要以上にこの世の富や名声を得ようと莫大な時間とエネルギーを費やしています。

 

◆スピリチュアリズム初期の見解

スピリチュアリズムは、霊魂説に基づいて、死とともに人生が終わるのではなく、死後も人生は続いていくという画期的な事実を示しました。

そして、財産・地位・名誉といった「物質的富」は死とともに消滅するという霊的事実を示し、物質には何の価値もないことを説きました。

 

「圧倒的多数の人間が、物質こそ存在のすべてであり、五感で認識できるもの以外は何 も存在しないと信じています。そこで彼らは、次のように言います。――人生は、70年か80年か90年、長くてもせいぜい100年の限られた人生だ。できるだけたくさんのお金や財産を手に入れようではないか。なぜなら、物質的な富を蓄えることが、人生で達成すべき唯一の目標なのだから――イザヤ書にある“食べて飲んで陽気にやろうではないか、どうせ明日は死ぬ身よ”という一節がそれをうまく表しております。」               

『Lift Up Your Hearts』 

 

霊界で幸福になるためには霊的な富を蓄えていかなければなりません。

“霊的富”とは「霊的成長」です。地上の人間は、何よりも自らの「霊的成長」を人生の第一目標としなければならないのです。

霊的成長を優先する生き方、人々への奉仕を優先する生き方が、スピリチュアリストとしての生き方であり、地上人として、最も賢明な生き方です。

 

 

〈参照〉

東京スピリチュアリズム・サークル

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅰ]――人生観- YouTube